みっちゃん総本店では、その日に焼くお好み焼の味を均一にするために、複数人で、伸ばし・盛り、焼き、仕上げの3つのポジションを分担して焼き上げます。1枚を一人で焼いてしまうと、焼き手によって味が変わってしまいます。お客様全員に同じ美味しさをご提供したいという井畝満夫の方針で、たとえ1枚しか焼かない時でも、複数人で焼いています。
キャベツは季節やその日の状態によって、また部位によっても切り方を変えています。1枚の葉も芯の固い部分は細く、柔らかい部分は太めにすることで食感にバラツキがでないようにしています。
キャベツの使用量はGWなどの連休中には八丁堀本店だけでも約1t!
お好み焼の生地をフタ代わりにして、キャベツを蒸し焼き状態にすることで、ふっくらとした旨味を引き出しています。
キャベツの美味しさを引き出すには、生地の味が主張しすぎてもダメ。
小麦粉と水だけで、あえてシンプルに仕上げる。昔の味を偲んでの“みっちゃん”のこだわりです。
井畝満夫が考える「毎日でも食べられる飽きのこないお好み焼き」には、シンプルな生地がベストなのです。
ふっくらだけどパリッとした焼き具合が絶妙のみっちゃんの中華麺。
みっちゃんでは寸胴で茹でた生麺を鉄板でパリッと焼き上げます。そばをバラさずに円形にまとめ、揚げるイメージで片面をカリッと焼くことで香ばしくパリパリの食感に仕上げます。
みっちゃんで使用しているのは、日本全国のお好み焼専用の麺を製造している「いその麺」。いその麺の生麺は小麦の香りとコシの強さ、お好みソースとよく絡むように“かんすい”を抑えてあるのが特徴です。
お好みソースの発案から半世紀の時を経て完成した「みっちゃんオリジナルお好みソース」は、素材にこだわり抜いた贅沢バージョンのお好みソース。
井畝満夫曰く「お好み焼の美味しさの決めては、ソースにあり!」あっさりフルーティーなみっちゃん自慢のソースをご堪能ください。
※店内で販売しているお好みソースはお土産にも人気です!
初代 井畝満夫が追求したのは、お客様に“一口ではなく、1枚全部食べ終えた時に、美味しかった”と満足してもらえるお好み焼です。戦後まもない頃から試行錯誤を繰り返して創り上げたのが、現在のみっちゃんの味。
受け継ぐとは、初代が創り上げた味を守り伝えること。そして、その味を守るための技を磨き、後へ続く者へとつなげていくことだと考えます。先代の名跡を継ぐ二代目として、初代 井畝満夫が極めた味と技を職人たちに伝承し、新たな挑戦にも挑みながら、末長く多くのお客様に喜んでいただけるよう尽力してまいります。
お好み焼の焼き手修行は、生地の“伸ばし”からスタートし、“焼き”や“仕上げ”を任せられ、そこそこ一人前になるまでに5年ほどかかります。
中でも一番難しいのは、鉄板の温度管理。経験を積むことで、鉄板の音、素材の蒸れる音、ヘラで触った感触で焼き加減がわかるようになってきます。火加減、動かすタイミングなど、全ては感覚を研ぎ澄ますこと。その日のキャベツに合わせた切り方や焼き方、そばの焼き方、ソースの塗り方でも味は大きく変わってきます。
そして、みっちゃんがこだわるのは、美味しさのための一手間。みっちゃんでは、昔から茹で麺を使っています。麺を茹でてから、ばらさずにカリッと焼く方法は手間も時間もかかりますが、こうした妥協しない一手間が美味しさを生み出しています。
“二代目 井畝 満夫”
17歳でヘラを握った二代目 井畝満夫。20歳で父親を亡くした葬儀の場で、「必ず一人前にして店を持たせるから大丈夫」と母や兄にかけてくれた初代の言葉を胸に刻み、本格的に初代に師事し、お好み焼職人の道を志すことを固く決意。
公言通り、当時の店長が皆親族だった中、29歳で広島駅新幹線口(旧 名店街店)の店長に抜擢。一番弟子として、長年に渡り、若手を指導、育成。令和3年3月3日、創業70周年を機に、二代目 井畝満夫を襲名。
多くのお好み焼職人を育てながら、半世紀余り、広島のお好み焼文化を守り続けてきた初代 井畝満夫。
老舗の味と技は、二代目 井畝満夫によって、若手お好み焼職人たちに伝承されています。
秀島 聡
– じぞう通り店 –
浜田 博
– ゆめタウン廿日市店 –
金川 裕司
– 八丁堀本店 –
原田 芳和
– 広島駅新幹線口 ekie店 –
高橋 慶浩
– 広島駅新幹線口 ekie店 –
前田 優雅
– 広島駅新幹線口 ekie店 –
髙橋 俊光
– ゴブンノ店 –
木村 雄輝
– おりづるタワー店 –
宮部 啓太
– おりづるタワー店 –
光永 真
– 八丁堀本店 –
渡辺 光寿
– 八丁堀本店 –
県外でもみっちゃん出身者が活躍しています。これからもみっちゃんから巣立ち
全国で多くの若者が広島のお好み焼文化を守ってくれることを期待しています。
熊本市中央区南坪井5-4ドルハウスビル1F
TEL 096-322-7000
カープファンということもあって、熊本から広島に移り住み、みっちゃんで修行したのち、
平成24年に熊本に自分の店をオープンさせました。
広島の本場の味を熊本で広めています。